Contents労働組合から結成通知書・団体交渉申入書が届いたときの心構え

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労働組合結成通知書・団体交渉申入書が届いたとき、どのように対応すれば良いか、失敗例や成功事例とともに解説します。

1.ある会社の事例

「社長!こんな書類が届きました!」

X社は創業15年、A社長が脱サラして立ち上げたメーカーです。
現在は社員も20名、大手メーカーの仕事も手掛けるようになるなど、社業が順調に伸びる中で、総務担当者が突然驚いたような声をあげました。
社長は総務担当者の焦った表情を見て、少し思い当たるところがありました。
実は、やる気が見えない従業員Bを降格させたところ、その従業員が「会社の対応はおかしい」と周囲に不満を漏らしているという話を聞いていたからです。

A社長が恐る恐る封筒を開けてみると、Y労働組合執行委員長及び同組合X社分会長の名義で、労働組合結成通知書・団体交渉申入書が同封されていました。
そして、団体交渉申入書には、誠実に団体交渉に応じること、従業員Bの降格を撤回すること、従業員Bに対する就労差別をしないこと、過去3年に遡って残業代を支払うことなどの要求が記載されていました。
A社長は初めての経験で、どのように対応すれば良いのか途方に暮れています。

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【プロフィール】
岸野 祐樹

株式会社ワールド・ヒューマン・リソーシス

主席研究員 弁護士

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