Contents「スマートフォン競争促進法(令和6年6月12日成立)」が企業にもたらす大きなビジネスチャンス

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1.はじめに

スマートフォンを支える基本ソフト(OS)やアプリストアなど、特定のソフトウェアを提供する大企業の独占的な地位を抑制し、公正な競争を促すために、令和6年6月12日に「スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律」(以下、「スマホ競争促進法」)が成立しました。スマホ競争促進法は、同年6月19日に公布され、一部の規定を除き、令和7年12月19日までに施行されます。

市場における競争を促進する法律には独占禁止法がありますが、独占禁止法違反を立証することが困難であったり、調査や裁判には長期間を要することが多く、急速に変化する現代のビジネス環境に対処する上で課題がありました。スマホ競争促進法は、スマートフォンが私たちの生活に欠かせない存在となったことを踏まえ、スマートフォンを支える特定のソフトウェアを提供する企業の独占的な地位を抑制し、公正な競争を促進することを目的としています。したがって、スマホ競争促進法では、スマートフォンで利用される特定ソフトウェアを提供する事業者の中でも一定規模以上の事業を行う事業者(「指定事業者」といいます。)を指定し、指定事業者に対する禁止事項や指定事業者が順守すべき事項を定めています。

 

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